4. 【年金生活者支援給付金】70歳代の平均給付金額を一覧で見る
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年金生活者支援給付金の平均支給額を見ていきましょう。
4.1 老齢年金生活者支援給付金
- 70歳未満:4528円
- 70~74歳:4057円
- 75~79歳:3815円
- 80~84歳:3778円
- 85~89歳:3816円
- 90歳以上:3902円
4.2 障害年金生活者支援給付金
- 30歳未満:5417円
- 30~39歳:5380円
- 40~49歳:5366円
- 50~59歳:5377円
- 60~69歳:5464円
- 70~79歳:5581円
- 80歳以上:5718円
4.3 遺族年金生活者支援給付金
- 20歳未満:3925円
- 20~29歳:5020円
- 30~39歳:5020円
- 40~49歳:5020円
- 50~59歳:5020円
- 60歳以上:5020円
70歳代では、老齢年金生活者支援給付金が月4000円前後、障害年金生活者支援給付金が月5581円となっています。
なお、基準額はあるものの、個人差が大きい点に留意してください。
5. まとめにかえて
これまで、実際に老後の生活を送っている方々が受け取っている年金額や貯蓄状況について見ながら、年金生活者支援給付金制度について解説してきました。
年金生活者支援給付金は年金が少ない方にとってはありがたい制度でしょう。しかしこの支援制度は一時的なものであり、長期にわたって続くものではない可能性があります。現役世代の皆さんは、今のうちから老後の生活を見据えた準備をしておくことが大切です。
老後に向けた資産の準備方法としては、預貯金のほか、近年注目されている新NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用や、個人年金などの資産運用があります。
どの資産運用にもメリット・デメリットがあります。まずは自分で資産運用について調べ、老後の資産形成に向けた第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「2020年基準消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
筒井 亮鳳