4. 年金に頼らない老後資金作り

本記事では、年金制度の解説と現状の年金額を受給額ごとに確認してきました。

厚生年金と国民年金を足した平均年金月額は約20万円という結果を見て、改めて不安と感じられた人も多いかもしれません。

また、年金の支給は2ヶ月に1回であるため、現役時代と比べて生活費の管理が難しくなったというシニアの声もよく耳にします。

少しでも不安に感じるのであれば、老後に向けた対策を始めていきましょう。現役時代は色々なライフイベントがあるため、老後まで手が回らないといった方も多いかもしれませんが、老後資金準備は「時間を味方につける」ことが大切です。

目標金額を2000万円とする場合、20年で貯めようと思うと毎月約8万3000円の積立が必要です。しかし、30年で貯めるとなると毎月約5万5000円の積立で準備が可能となります。

そのため、老後資金は現役時代から計画的に準備していくことが重要となります。

これは現金で貯める場合だけではなく、資産運用でも同じことがいえます。

最近では「新NISA」や「iDeCo」などの税制優遇制度を活用して老後資金を準備する人もいますが、積立する金額で悩んでいる人も多い印象です。

まずは、目標金額の設定から老後資金準備の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

参考資料

奥野 友貴