バブル崩壊後に厳しい雇用環境で就職活動をおこなった「就職氷河期世代」は、希望の仕事に就けなかった人も多いです。また、正社員ではなく非正規社員として働く人も一定います。

そのため、年収が低くて貯金が貯まらず、老後に不安を抱える人もいるでしょう。

そこで本記事では、就職氷河期世代の平均年収と貯蓄額、年金見込額を紹介します。

就職氷河期世代のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。

1. 就職氷河期世代の平均年収はいくらか

まずは、就職氷河期世代の平均年収を確認しましょう。

就職氷河期世代とは、一般に30歳代後半から50歳代をさします。

国税庁官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、就職氷河期世代の平均年収は以下のとおりです。

【写真全4枚】1枚目/年齢階層別(19歳以下~70歳以上)の平均給与、2枚目/50歳代・単身世帯の貯蓄額分布

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査」

1.1 就職氷河期世代の平均年収

年齢 平均年収

  • 35~39歳 466万円(男性556万円・女性336万円)
  • 40~44歳 501万円(男性612万円・女性343万円)
  • 45~49歳 521万円(男性653万円・女性343万円)
  • 50~54歳 540万円(男性689万円・女性343万円)
  • 55~59歳 545万円(男性712万円・女性330万円)

就職氷河期世代のなかでも、年齢が上がるほど平均年収は高くなっています。

ただし、男性と女性の差はかなり大きいです。これは、女性は男性に比べて非正規社員の割合が高いことも要因の一つとなっています。