4. 2024年12月からマイナンバーカードと健康保険証が一体化
2024年12月2日から、マイナンバーカードと健康保険証が一体化される予定です(マイナ保険証)。マイナンバーカードに保険証の機能が追加されるため、マイナンバーカードを用いて医療機関を受診できます。
マイナンバーカードで受診することにより、これまでの受診歴や服薬状況が医療機関で共有されるため、よりよい医療を受けられる可能性が高まります。
また、「マイナポータル」を通じて医療費控除の手続きができるため、確定申告の事務的負担を軽減できます。医療機関や調剤薬局から発行された領収書を集めて計算するよりも、圧倒的に楽になるでしょう。
さらに、マイナンバーカードを活用すれば、高額な医療費の立て替えが不要になります。高額療養費制度で定められている1カ月あたりの自己負担額を超えて治療を受けると、一旦は本人が立て替える必要がありましたが、マイナンバーカードがあれば限度額を超える支払いが免除されます。
このように、医療サービスを受けるときや確定申告をするときなど、さまざまな場面でマイナンバーカードを活用するメリットが生まれる予定です。
5. まとめにかえて
75歳以上の方は、後期高齢者医療保険に加入します。原則として自己負担割合は1割ですが、所得次第では自己負担割合が2割または3割になる点に注意しましょう。
また、2024年12月からは保険証がマイナンバーカードに一体化されます。利便性が向上するため、有効活用するとよいでしょう。
参考資料
柴田 充輝