老齢年金は、基本的に偶数月の15日に支給されます。

直近の12月15日は日曜日であったため、13日に支給されました。

そんな年金ですが、厚生労働省がモデル年金として示す「標準的な金額」で算出すると、夫婦の1回あたりの支給額が「約46万円」となるのです。

「そんなにもらえるの?」と思われるかもしれませんが、実情を見ると年金の厳しさを感じるかもしれません。

標準的な年金額や個人差の実情などについて見ていきましょう。

1. 「厚生年金と国民年金」は何が違う?日本の公的年金の仕組みをおさらい

まずは、日本の公的年金の仕組みから、簡単におさらいしていきましょう。

日本の公的年金は、「国民年金」と「厚生年金」の2種類で構成されており、これらは2階建て構造になっています。

【写真全4枚中1枚目】日本の年金制度のしくみ。2枚目では、2024年度の年金額例をチェック

日本の年金制度のしくみ

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1.1 国民年金(1階部分)はどんな人が受け取れる?

日本に住む20歳から60歳未満の人は、原則として全員が「国民年金」に加入することになっています。

保険料は毎年見直されますが、全員一律です。

納付した期間によって将来受け取る年金額が決まり、40年間きちんと保険料を支払った場合は、満額の年金を受け取ることができます。

1.2 厚生年金(2階部分)はどんな人が受け取れる?

厚生年金は、公務員や会社員などが「国民年金」に加えて加入する年金保険です。

保険料は収入に応じて異なり(上限あり)、加入期間や納付額によって将来の受給額が決まります。

このように、人によって加入する年金の種類や納付期間が異なるため、受給額にも違いが出てきます。

特に厚生年金は収入によって保険料が変動するため、個人ごとの受給額に大きな差が生じやすいのが特徴です。

次章では、2024年度の「国民年金と厚生年金」の年金額例を見ていきます。