2.3 3.万が一の際の遺された家族への保障

30歳代で結婚しており配偶者や子どもがいる方は、自分が万が一亡くなった場合に、遺された家族への保障を考えておく必要があります。

遺された家族が今後経済的に困らないように、必要な保障額を決めることがポイントです。

保障額は、生活費や教育費などの将来必要な金額を見積り、そこから貯蓄や死亡退職金、遺族年金といった収入を差し引いた金額を目安に考えてみましょう。

また、独身の方でも、自分亡き後の葬儀代やその他費用に備えておくと、家族に経済的な負担をかけずに済みます。

万が一の際の保障を付けるには、終身保険や定期保険などが適しています。

2.4 4.子どもの教育費の準備

30歳代で子どもがいる方は、将来かかる子どもの教育費を準備しておく必要があります。

文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査の結果について」によると、幼稚園から高校まですべて公立に通った場合は約574万円の費用がかかり、すべて私立の場合は約1840万円かかるとされています。

幼稚園から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額

幼稚園から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額

出所:文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査の結果について」

大学や専門学校などに進学する際には、さらに学費が必要になるため、子どもが生まれたら早めにお金の準備を始めることがポイントです。

将来、子どもが希望する進路を無理なく選べるよう、学資保険に加入して備える方法があります。

3. まとめにかえて

30歳代の生命保険への加入率は男女ともに80%を超えており、払込保険料の平均額は男性が約20万円、女性が14万です。

30歳代は、仕事上の立場や私生活においてさまざまな変化が起こる年代です。必要な保障は個人のライフスタイルなどにより異なるため、ご自身に必要な保障を見極め、安心して毎日を送れるような生命保険に加入すると良いでしょう。

参考資料

木内 菜穂子