4. 生活を豊かにするための工夫
今回は、「住民税非課税世帯」について解説しました。
今年の夏には、住民税非課税世帯への「10万円給付」が行われましたが、この給付だけで生活が大幅に改善するわけではありません。
筆者が前職の信用金庫時代に接してきた富裕層の方々の特徴として、自分の収支に対する意識が高く、お金に対する考え方がしっかりしていることが挙げられます。具体的には、①収支をしっかり把握し、②自分の価値観に沿ってお金を使うという点です。
4.1 収支の把握
自分の収支を正確に把握することは、富裕層だけでなく誰にとっても大切です。お金が貯まらない方は、支出の内容を把握していない場合が多く見られます。今日からでも始められる収支の管理は、今後の生活を見直す一歩となるでしょう。
4.2 価値観に沿った支出
富裕層の方々は、自分の価値観に合ったものには積極的にお金を使い、逆に価値を感じないものには費用を抑えています。例えば、ファッションに関心が薄い方の場合、外見にお金をかけず、その分を自分の価値観に合ったところへ充てていることがよくあります。
このように、自分の価値観を大切にすることで、無駄な出費を抑え、充実した生活を築けるでしょう。給付金などの施策は生活のサポートとしてありがたいものですが、これに一喜一憂せず、自分の生活を自分なりに満たせることが本当の幸福につながるのではないでしょうか。
参考資料
- 泉佐野市「令和6年度低所得者支援給付金(新たに住民税非課税または均等割のみ課税となる世帯)への給付について」
- 東京都主税局「個人住民税(税金の種類)」
- 総務省「個人住民税」
- 港区「住民税(特別区民税・都民税)はどういう場合に非課税になりますか。」
- 厚生労働省「令和5年国民生活基礎調査」
- 財務省「住民税について教えてください。所得税とはどう違うのですか?そもそも国税と地方税の違いはなんですか?」
山本 大樹