3. 厚生年金を増やすための方法
次に厚生年金を増やすために考えられる3つの方法をご説明していきます。
3.1 長く働く
長く働くことで厚生年金の受給額を増やすことは、老後資金を確保するための重要な戦略の一つです。
厚生年金は加入期間が長ければ長いほど受給額が増える仕組みとなっており、定年後も働き続けることで、年金額の増加が期待できます。
特に近年では、65歳以降も働くことが一般的になりつつあり、70歳まで働くことで年金額が数万円増加するケースはよく見られます。
また、長く働くことは年金額の増加だけではなく、現役時代の貯蓄をさらに増やす機会ももたらすでしょう。結果として長く働くという選択は、最も堅実で基本的な老後対策と言えます。
3.2 年金の繰下げ受給
年金の繰り下げ受給を活用することで、受給額を大幅に増やすことができます。
65歳を超えて受給を開始する場合、1か月ごとに年金額が0.7%ずつ増加し、75歳まで繰り下げると最大で84%も増加することに。これは通常の年金額の約1.8倍に相当し、老後の生活費を確保するための有力な方法です。