2.2 リスクを取って資産運用する
低金利の状況が続いている日本では、預貯金だけで資産を増やすのは現実的ではありません。
リスクを取って資産運用することは、資産を効率よく増やすうえで重要です。
特に、NISAとiDeCoは長期的に資産形成をするうえで選択肢のひとつとなる制度です。
いずれも運用益が非課税になる税制優遇があるため、一般的な投資よりも有利に資産形成を進められます。
資産運用にはリスクが伴うとはいえ、商品によっては年率5%以上のリターンを得られる可能性もあります。
税制優遇がある制度を活かしながら、無理のない金額で資産運用を始めることは、効率よく資産形成を進めるうえで有意義でしょう。
2.3 金融リテラシーを高める
金融リテラシーとは、端的にいうとお金に関する知識です。
家計管理だけでなく、一般的な投資の期待リターンや税制、社会保険制度など広範にわたります。
金融詐欺は後を絶ちませんが、金融リテラシーがあれば大切な自分の資産を守れます。
例えば、投資に関してリスクとリターンは比例することを理解していれば、「元本保証で年率10%」という金融商品を提案されたときに、違和感を覚えることができるでしょう。
「リスクが低く、リターンが高い=ローリスク・ハイリターン」という金融商品は存在しません。
この大前提を抑えておけば、資産を詐取されてしまうリスクを軽減できます。
また社会保険制度を理解すれば、ケガや病気をしたときにどのような給付を受けられるのか、年金生活に突入したらどの程度の年金を受け取れるのかをイメージできます。
いずれも万が一の事態に備えられるだけでなく、生活設計を考えるうえで欠かせない知識です。