毎年誕生月になると、日本年金機構より「ねんきん定期便」が送付されますが、お手元に届いた際には内容を確認しているでしょうか。年金というと、なんとなく難しいイメージがあり、ざっと確認して終わりという方もいるかもしれませんね。
しかし、年金は老後の生活費のメインとなるものであるため、保険料の納付実績についてはしっかりと確認しておきたいものです。
本記事では、現役世代の方が特にチェックしておきたい項目について解説していきます。この機会に、ねんきん定期便の正しい見方を覚えておきましょう。
1. 50歳未満のねんきん定期便の見方
「ねんきん定期便」には、50歳未満の方に送付されるもの・50歳以上の方に送付されるもの・特定の年齢(35歳・45歳・59歳)に送付されるものがあります。
まずは、50歳未満の方に送付されるねんきん定期便に記載されている内容を確認していきましょう。
1.1 おもて面の記載事項
【照会番号】
照会番号は、ねんきん定期便について問い合わせする際に必要な12桁の番号です。年金事務所や「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号(Tel:0570-058-555)に問い合わせるときに、この照会番号を伝えます。
なお、基礎年金番号ではありませんので注意しましょう。
【これまでの加⼊実績に応じた年⾦額】
ねんきん定期便が作成された時点までの、加入実績に応じた年金の見込額が記載されています。昨年までの分と今年の分があり、1年間納めたことで、年金額がどのくらい増えたのかがわかるでしょう。
若いうちは払い込んだ保険料が少ないため、将来の見込額も少額ですが、これからも保険料を払い込み続けることで、受給見込み額は徐々に増加していきます。
【最近の月別状況】
直近1年間における国民年金の納付状況、厚生年金保険の加入区分・標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額が記載されています。
「未納」や「空白」がないかチェックしましょう。特に、加入する年金制度が変更になった場合(厚生年金→国民年金など)や、給与額に増減があった場合などは要確認です。
【公的年金シミュレーター二次元コード】
二次元コードをスマートフォンでスキャンすると、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」にアクセスでき、将来の年金額を簡単に試算できます。
1.2 うら面の記載事項
【これまでの保険料納付額(累計額)】
現在まで納付してきた国民年金保険料と厚生年金保険料の合計額が記載されています。
【これまでの年金加入期間】
国民年金・厚生年金・船員保険など、年金の種類ごとの加入月数がわかります。老齢年金の受給資格を満たすには、すべての加入期間を合計した受給資格期間が120月以上あることが条件です。
【これまでの加入実績に応じた年金額(年額)】
現時点における加入実績に応じた受給見込み額(年額)がわかる欄です。あくまでも、これまでの実績のみでの金額であるため、今後の加入状況に応じて増減します。
2. 50歳以上のねんきん定期便の見方
50歳以上に送付されるねんきん定期便は、50歳未満の方向けのものと同じ内容もありますが、異なる項目もあります。ここでは、異なる項目について重点的に解説します。
2.1 おもて面の記載事項
【繰下げ受給した場合の受給額】
老齢年金は、原則として65歳から受給開始となりますが、66歳から75歳の間に繰下げて受給することも可能です。1ヵ月繰下げるごとに0.7%増額され、増額率は一生涯続きます。
50歳以上の方に送付されるねんきん定期便には、老齢年金の見込額を70歳までまたは75歳まで繰下げた場合の見込額が記載されています。グラフ表示されているので、視覚的にわかりやすいのが特徴です。
2.2 うら面の記載事項
うら面も、50歳未満の方に送付されるねんきん定期便と同じ個所があるため、異なる項目について見ていきます。
【老齢年金の種類と見込額(年額)】
現在の年金制度が60歳まで継続し、なおかつ加入条件が変わらないと仮定した場合に、65歳から受給できる年金見込額が記載されています。
4つの年齢ごとに区切られて見込額が記載されていますが、このうち左の3列は「特別支給の老齢厚生年金」を受給する方が対象です。特別支給の老齢厚生年金の受給対象者は、1961年(昭和36年)4月1日以前生まれの男性と、1966年(昭和41年)4月1日以前生まれの女性で、いずれも受給資格を満たす方です。
3. 35歳・45歳・59歳には封書のねんきん定期便が届く
35歳・45歳・59歳には、はがきではなく封書でねんきん定期便が送付されます。記載されている内容ははがきと同じで、これまでの保険料納付額や加入期間、これまでの加入実績に応じた年金額などです。
ただし、はがきでは「最近の月別状況」が過去1年間のみだったのに対し、封書では加入期間全体における加入履歴が確認可能です。
加入記録にもれや誤りがないか確認し、もしあった場合には「年金加入記録回答票」に必要事項を記入のうえ返信用封筒で返信します。
年金記録の見方や記録確認のチェックポイントなども記載されているため、参考にすると良いでしょう。
4. まとめにかえて
ねんきん定期便には、これまでの保険料の納付記録や、保険料納付実績に基づいた将来の受給額の見込額などが記載されています。老後に年金を受け取る際に、保険料の納付実績に基づいた適正な金額を受給できるように、正しい記録がなされているかしっかり確認しましょう。



