秋は球根の植え付けに適した季節です。

秋植えの球根の多くは春に開花するため、すぐに花を楽しめるわけではありませんが、秋に植えないと丈夫な株に育たず、開花を存分に楽しめないことも。本格的な寒さが到来するまでには植え付けておきましょう。

そこで今回は、秋植え&春咲きの植物について紹介します。さっそくみていきましょう。

1. 秋に植える春の花「秋植え&春咲き球根植物」おすすめ7選

1.1 チューリップ

華やかで品種が豊富な春花壇の定番花「チューリップ」

うす紫やオレンジのチューリップが満開

Alex Manders/shutterstock.com

毎年さまざまな花色や形の新品種が登場し、改良が目覚ましいチューリップ。華やかな見た目の交配種や素朴な雰囲気の原種チューリップなど、さまざまな品種が出回っているので、どれを選ぶか迷ってしまうほどです。

原種以外の球根は、葉が枯れたあとに掘り上げる必要があります。乾燥させて秋の植え付けまで保管しましょう。

※参考価格:50円~200円前後(1球)

1.2 ヒヤシンソイデス

鈴なりに咲くベル型の花が美しい「ヒヤシンソイデス」

うす紫色でベル型の花をうつむき加減に咲かせているヒヤシンソイデス

Alex Manders/shutterstock.com

ヒヤシンソイデスは以前、シラー属に分類されていた球根植物です。ブルーやパープルなどのベル型の花が美しく、鈴なりに咲く様子がとても優美です。

明るい日陰でも育てることができ、環境が合うと分球して増えていく性質があります。

※参考価格:100円~1000円前後(1球)

1.3 フリチラリア

傘型の花がユニークで目を引く「フリラリチア」

オレンジ色の傘型の花を咲かせているフリラリチア

Mariia Romanyk/shutterstock.com

フリチラリアは下向きに花が咲く、ユニークな球根植物です。

品種によって花の姿が大きく異なり、フリチラリア・インペリアリスは房になって咲く花が印象的な品種です。また、フリチラリア・メレアグリスは市松模様のような柄が珍しく、いずれもガーデンの主役におすすめです。

※参考価格:100円~1000円前後(1球)

1.4 アリウム

まん丸や半球状に咲く花が印象的な「アリウム」

紫色の花を球場に咲かせているアリウム

Flower_Garden/shutterstock.com

スッと伸びた茎の先に球形や半球形の花を咲かせるアリウム。インパクトのある見た目なので、ガーデンのアクセントとして植えやすい植物です。

ピンクやパープルなどの花色がおしゃれで、切り花にもおすすめです。とくにアリウム・ギガンチュームはボールのような花房が印象的。花房の大きさは10~15センチにもなります。

※参考価格:50円~300円前後(1球)

1.5 ラナンキュラス

バラのようなゴージャスな花で春花壇を彩る「ラナンキュラス」

オレンジや黄色の花を咲かせているラナンキュラス

Svetlana Mahovskaya/shutterstock.com

バラをほうふつとさせる、コロンとした花姿が可愛らしいラナンキュラス。幾重にも重なった花弁がゴージャスで、春ガーデンをおしゃれに彩ります。

ラナンキュラスの球根は花後に掘り上げる必要がありますが、ラナンキュラス・ラックスは植えっぱなしでも育てることができる品種です。

※参考価格:100円~800円前後(1球)

1.6 アイリス

気品が漂う美しい花が魅力の「アイリス」

紫色の花びらで中央に黄色と白の模様が入ったアイリスの花

Irina Yazdan Mehr/shutterstock.com

アヤメ科のアイリスは、洋風ガーデンだけでなく和風ガーデンにもおすすめの植物です。花の形が美しく、全体的に気品が漂っています。

草丈が高い品種は存在感があるので庭のメインにおすすめ。矮性種はガーデンのアクセントにぴったりで、とくに草丈の高い他の植物や樹木類の足元に植えてみると可愛らしい雰囲気になります。品種によって好む環境が異なるため、事前に調べてから購入しましょう。

※参考価格:50円~300円前後(1球)

1.7 ムスカリ

ブドウに似たキュートな花が愛らしい「ムスカリ」

ブドウの房のような青い花を咲かせているムスカリ

Kabar/shutterstock.com

ブドウの房のような花が可愛らしいムスカリ。秋には葉が伸びてきて、春になるとブルーやパープル、ピンクなどの花が開花します。植えっぱなしでも毎年開花するので、管理がとてもラクな植物です。

※参考価格:50円~200円前後(1球)

2. まとめにかえて

今回は、秋植え&春咲きの植物について紹介しました。

球根植物は休眠期の管理が難しいため、どうしても育てることを敬遠しがち。球根が大きくならなかったり、休眠期に蒸れてしまったりすると、翌年植えても花が咲かないこともあります。

こんなお悩みがあるときは、植えっぱなしで育てられる球根植物を選んでみるのもおすすめ。数年に一度、掘り起こして植え替えるだけなので、簡単に育てることができます。

球根植物は種類も多く、球根植物同士を組み合わせて植えるのも楽しみのひとつ。いろいろな方法で楽しんでくださいね。

LIMO編集部