4. 年金支給日は2カ月に1回。次の年金支給日は10月15日

公的年金(国民年金・厚生年金)は、偶数月に前月と前々月分が支給されます。

支給日は偶数月の15日となっていますが、15日が土日祝日になる場合、その直前の平日に支給されるのが特徴です。

毎月年金が支給されるわけではないため、日々家計の収支を把握しながら生活することが大切です。

老後になって「生活費が足りない」と困らないように、現役時代のうちから貯蓄や資産形成を行ったり、家計の収支を把握しておくとよいでしょう。

また、老後は基本的に税金や社会保険料の支払いもあるため、それらも踏まえたうえで老後の生活設計を立てるのがポイントです。

5. まとめにかえて

今回は、厚生労働省や金融広報中央委員会のデータをもとに、70歳代・単身世帯の貯蓄額や、現代のシニア世代が受給している国民年金・厚生年金について確認しました。

自分が将来どのくらいの年金をもらえるかは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。

老後の生活を少しでも豊かに過ごせるよう、自分の老後の収入がいくらになるのか把握しておきましょう。

それをもとに、老後の生活をシュミレーションし、厳しいと思われた場合は、できるだけ早めに対策を考えることが大切です。

たとえば、老後資金を貯めていく手段のひとつとして、資産運用があります。

「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」など、国が資産形成を後押しする税制優遇制度もあります。上手く活用しながら資産運用をはじめてみるのもいいかもしれません。

しかし、資産運用はリスクを伴います。どのような、そしてどれくらいのリスクがあるのかを十分に理解した上で、自分に合った運用方法を見つける必要があります。

老後に向けたお金の準備は後回しにするほど、負荷がかかってしまいます。早いうちにスタートするのがポイントです。

参考資料

西村 翼