5. 老後資金をどう準備する?

老後資金をどう準備する?

老後資金、どう準備する?

Nuthawut Somsuk/istockphoto.com

ここまで年金のしくみや、今のシニア世代が受け取る年金月額データを確認してきました。老後に必要となるお金は世帯によって異なります。さらに年金収入は世帯ごとに考える必要もあります。

とはいえ、公的年金だけに頼るセカンドライフはあまりにも心もとないと感じた人は決して少数派ではないでしょう。

そこでぜひ視野に入れておきたいのが、効率よく老後資金を準備するポイントです。銀行などの預貯金につく金利はごくわずか。また、物価上昇が続く中でインフレ対策を意識した資産づくりも求められています。

そこで有益な手段の一つとなるのが「資産運用」です。

預貯金とは異なり、資産運用にはリスクがつきものですが、分散投資を心掛けることでリスクの軽減とリターンの安定を図ることにも繋げていくことができます。

運用期間を長くとることで、複利のメリットを最大限に生かしながら雪だるま式にお金を育てていけたら良いですね。

6. まとめにかえて

今回は、老後の大切な収入源である年金について確認してきました。実際の金額を確認すると老後に不安を覚えた方もいるのではないでしょうか。

働き続けるシニアが増えるこんにち。今の現役世代が年金を受給する頃には年金制度や給付水準が変化している可能性もあるでしょう。

住宅資金や教育資金とは異なり、老後資金は「いつから、いくらくらい」必要となるかが見えにくい出費。健康状態などの影響を受け、個人差も大きいでしょう。いざとなったときに慌てないために、お金の準備は時間をかけて丁寧におこなっていきたいものです。

リタイヤ後の暮らしを意識し始めたときは、まさに老後資金の準備のはじめどき。最適な資産づくりのスタイルを探すために、まずは情報収集からスタートしてみましょう。

NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を活用した資産運用の検討も一案です。