3.2 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額
〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金の金額を含む
厚生年金は上記のとおり、男女全体と男性・女性でそれぞれ平均月額が異なります。
また、グラフを見ると、月額1万円未満~30万円以上と個人差が大きいことがわかります。
厚生年金は現役時代の年金加入期間と、その間の年収により年金額が決定するため、個人差が生じやすい仕組みといえるでしょう。
4. まとめにかえて
本記事では、老後の年金受給額と、年金を含む所得が少ない人を対象に給付される「年金生活者支援給付金」について確認しました。
現シニア世代の年金事情を見ると、現役世代の人たちは、年金だけに頼らない老後資金の準備が必須といえそうです。
以前であれば貯金で計画的に貯めていくことで増やすことが出来たかもしれませんが、現在の日本は低金利であり、預金だけで準備するのは効率的とは言えません。
預貯金だけでは老後資金の準備が間に合わないという方は、資産運用を検討してみるのも一案です。
新NISA制度が始まり、資産運用がより身近になりました。
ただし、資産運用には元本を割るリスクもありますので、自分のリスク許容度に合わせた方法を選択し、無理なく継続できる金額で始めることが重要です。
周りと同じ資産運用をしていれば安心ということはありません。自分に合った方法を探してみましょう。
まずは、老後資金としていくら必要なのかを把握し、老後までの期間を逆算して準備を始められるといいですね。
参考資料
奥野 友貴