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(初公開日:2022年9月17日)

2022年4月から高校で金融についての授業が始まっています。成人年齢も引き下げられましたので、若い内からお金について学ぶ場が設けられました。

日本では長い老後が予想されているため、将来のお金は非常に重要です。しかし、日々の生活に追われると、将来のお金にまで意識が回らない方も多いでしょう。

そこで今回は、将来のお金について年金がいくらくらい受け取れそうなのかをデータから確認をしていきます。

【注目記事】岸田総理は年金生活者へ追加給付金を検討【老齢年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代「国民年金&厚生年金」の平均月額はいくら?

1. 国民年金(基礎年金)と国民年金のおさらい

まずは、日本の年金制度の仕組みから確認しましょう。

【写真1枚目/全3枚】日本の公的年金制度は「2階建て」

日本の公的年金制度は「2階建て」

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

日本の年金は国民年金と厚生年金の2種類に分かれます。20歳以上の全ての人が加入する国民年金と、上乗せにあたる厚生年金のいわゆる2階建て制度が採用されています。

国民年金に加入している方は、一律の保険料を自分で納めます。満額で受け取るためには480ヵ月の納付が必要ですから、受給額は支払う月数(加入期間)によって変わります。

厚生年金は保険料が収入によって異なります。受け取る金額は、支払う期間と収入によって影響を受けます。

厚生年金の補足ですが、保険料は給与天引きで勤め先と折半となっています。また、専業主婦など扶養されている方は自分で保険料を支払う必要はありません。