2. 東京23区の面積を上回る糸魚川市

糸魚川市の地形

糸魚川市の地形

出所:糸魚川市「第1章 糸魚川市の概要」

新潟県糸魚川市は新潟県の最西端に位置し、東は上越市、南は妙高市、長野県小谷村、白馬村、西は富山県朝日町と接しています。気になる面積は、東京23区(約627平方キロメートル)を上回る746平方キロメートル。人口は3万8224人です(2024年9月1日時点)。

糸魚川市の年平均気温

糸魚川市の年平均気温

出所:糸魚川市「第1章 糸魚川市の概要」

日本海側の気候に属しており、年平均気温は14.4℃。市全域が特別豪雪地帯に指定されており、山間部では積雪2mを超える地域も多くあります。地形の特徴は平地が少なく、高い山に囲まれた南北の谷があり、川は南から北に一直線上に流れているため、フェーン現象が起こりやすくなっています。

ちなみに、2023年12月15日には、フェーン現象によって夜間に糸魚川市の1月の観測史上最高の26℃を観測したのです。

3. 糸魚川がないのに「糸魚川市」になった経緯

糸魚川市には、60㎞の長さを誇る姫川はありますが、糸魚川はありません。では、なぜ「糸魚川市」になったのでしょうか。

糸魚川市のホームページによると、下記の5つの説があるそう。

  • 弘法大師(空海)が竹管に糸を巻いて川に投じたところ、たちまち魚となって泳ぎまわった。
  • 対立する軍(どのような軍かは不明)がこの地で挑(いど)みあったので「いどみ川」から転じて「いといがわ」となった。
  • 淀(よどみ)川から転化して「いといがわ」となった。 その他、災害がよくおこるので「厭(いとい)川」から転化した。
  • 糸魚(イトヨ)が市内の河川に多く棲(す)んでいたことから付いた。イトヨは下の写真・図のような魚です。背の3本のトゲが特徴です。
  • 古代、新羅人が日本に渡り帰化人となり、糸井と名乗り、この地に住み着いたことから付いた。

引用:糸魚川市「糸魚川市に『糸魚川』という川はありません(市名のいわれ)」

4. 新潟県の県民総生産は8兆9735億円

新潟県糸魚川市が話題になったことに関連し、ここからは新潟県について説明します。

日本海沿岸のほぼ真ん中に位置する新潟県は、朝日山地、飯豊山地、越後山脈など、1500m~2000m級の山々に囲まれています。全国5位の1万2854平方キロメートルの面積に、210万3696人が暮らしています(2024年7月1日時点)。

そんな新潟県の2021年度の県内総生産は、名目8兆9735億円。県民所得は6兆3540億円、1人当たりの県民所得は291万9000円でした。

いかがでしょうか。今回は新潟県糸魚川市について紹介しました。

参考資料

小野田 裕太