5. 30歳代からできる老後準備とは?
「貯金の平均が2504万円」という数字を聞いて、安心した人もいれば、まだまだ足りないと感じた人もいるかもしれません。
30歳代はまだ若いと感じている人も多いですが、実は老後資金の準備を始めるには、今が絶好のタイミングです。
なぜ30歳代から始めるべきなのか?それには以下のような理由があります。
- 複利効果: 若いうちから始めることで、複利効果が働き、小さな金額でも大きな資産に成長する可能性があります。
- 時間がある: 老後までの時間が長い分、様々な投資に挑戦し、失敗から学ぶこともできます。
- 将来の選択肢が広がる: 早期に準備することで、老後のライフスタイルを自由に設計できます。
早期から準備することによって上記のような恩恵を受けることができます。
では、具体的にはどんな準備が必要なのでしょうか?
主に3つのステップが存在しています。
- 現状把握: 現在の収入、支出、貯蓄額を把握し、老後までにどれくらいの資金が必要かシミュレーションしてみましょう。
- 目標設定: 老後どうなりたいか、具体的な目標を設定しましょう。例えば「海外旅行を楽しみたい」「趣味に没頭したい」など。
- 行動開始: 目標達成のために、具体的な行動を始めましょう。
iDeCoやNISAなどの税制優遇制度の活用、投資信託や個別株など、自分に合った資産運用方法を選ぶことが大切です。
6. まとめにかえて
老後資金の準備は、決して早すぎることはありません。
むしろ、今始めるからこそ複利効果で資産を効率的に増やすことができます。
この記事では、老後資金の現状や30歳代から始めるべき具体的な行動について解説しました。
最初は小さな一歩からでも構いません。少額の積み立てから始める、投資信託を始めるなど、自分に合った方法を見つけてみましょう。
大切なのは、今から行動を開始することです。老後の不安を感じながらも、一歩ずつ進んでいくことで、きっと豊かな老後を送ることができるはずです。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果ー」
杉田 有毅