5. 【まとめにかえて】老後に向けた資産運用は長期戦で!

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資産運用のイメージ

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老後の公的年金は物価や現役世代の賃金などをかんがみて、年度ごとに調整が行われています。とはいえ、少子高齢化が進み年金制度の支え手が減っていく今後、現在と同じ年金水準が続くとは限りません。

働き盛り世代の中には、遠い将来の年金受取額に漠然とした不安を持っていらっしゃる方は少なくないでしょう。

実際に筆者が現場で応対するお客さまの中には、公的年金への不安から、資産運用を活用した老後資金作りを検討されている方が増えています。

資産運用に本腰を上げるきっかけは人それぞれですが、「友人からNISAを始めた話を聞いた」など、かつてのひところよりもカジュアルな動機でスタートされる方も多い印象です。

NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)といった税制優遇制度の拡充により、資産運用へのハードルが低くなってきている感があります。

資産運用に関する情報源は、マネー雑誌からYouTube、個人のSNSなど様々。その中には正確ではない情報が含まれている場合もあるでしょう。

最適な資産運用の方法は人それぞれ。飛び交う情報を鵜呑みにせず、自分に合った金融商品や税制優遇制度を選んでいけると良いですね。預貯金とは異なり投資には元本割れのリスクがあります。まずは情報収集からスタートしてみましょう。

また、老後に向けた資産作りを始めるときは、ぜひ「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の年金見込み額を把握しましょう。リタイヤまでの貯蓄目標が見えてくることで、資産運用へのモチベーションも上がってくるかもしれません。