3. 暑さと西日に強い花!夏~秋まで花が咲くナチュラル系多年草3選
3.1 ガウラ(ハクチョウソウ)[落葉]
ガウラは蝶に似たかわいらしい花を晩秋まで咲かせます。長い花茎が風に揺れて、蝶が舞うような光景はとっても涼やか。可憐なのに夏に強い、真夏のナチュラルガーデンの救世主です。
花色は白、赤、ピンクなど。夏の庭を爽やかな雰囲気にしたい方には、白がおすすめです。品種によって草丈が異なるため、植えたい場所に合わせて選びましょう。
苗の植えどきは春から初夏。梅雨前に花が咲き終わった花茎や長く伸びた花茎を元から切り、株内の風通しをよくしておくと、真夏もたくさんの花を楽しめます。晩秋には根元で切り戻して越冬させましょう。
※参考価格:300~700円前後(3~3.5号ポット苗)
3.2 センニチコウ・ファイヤーワークス[落葉]
センニチコウ・ファイヤーワークスは、カサカサしたピンク色の特徴的な花を咲かせます。草丈が高いので、花壇の背景におすすめ。ナチュラルな雰囲気で、どんなお庭にも合わせやすいですよ。
漢字で「千日紅」と書くように、開花から時間が経っても色が変わりにくいのが魅力。簡単にドライフラワーが作れるので、ブーケやリースづくりにチャレンジするのも楽しいですね。夏前と秋口に収穫を兼ねて切り戻すと、晩秋まで長く花を楽しめます。
苗の植えどきは春か秋。乾燥にはとても強いですが、蒸れに弱いので、水のやりすぎに注意しましょう。
暖地では屋外でも冬越し可能。花が咲き終わったら地際で切り、枯葉などで株をマルチングして冬越しします。一般的なセンニチコウは一年草なので、品種を確認して購入してくださいね。
※参考価格:300円前後(3~3.5号ポット苗)
3.3 チェリーセージ[半落葉]
チェリーセージはサクランボに似た甘い香りの花を咲かせます。野趣あふれる小花は、どんなお庭にも合わせやすい雰囲気。花色は赤、黄色、紫、白、ピンクなどがありますが、真夏のお庭には淡い色がおすすめです。
暑い季節は切り花やポプリにして、お部屋で香りを楽しむこともできるチェリーセージ。ハーブの仲間ですが、ほとんどの品種は観賞用なので、口に入れずに楽しみましょう。
苗の植えどきは春か秋。晩秋には落葉しますが、暖地では冬も花を咲かせることがあるほど、寒さにも強い植物です。梅雨前と晩秋に透かし剪定や切り戻し剪定を行い、株内の風通しをよくしておくと、長期間花を咲かせてくれますよ。
※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗)
4. まとめ
暑い時期にほったらかしでも毎年夏~秋まで長く花を咲かせてくれる、夏に強い多年草を5つご紹介しました。
今回ご紹介した多年草はすべて、日当たりと風通しのよい場所を好む植物で、強い西日や直射日光も気にしなくてOK。鉢植えの場合は乾燥にだけ注意して、夕方以降や早朝の涼しい時間に水やりをしてくださいね。
植えてみたい多年草があった方は、ぜひ植え付け適期に苗を購入し、来年の夏に向けて植え付けておきましょう。
鈴森 真樹