4. 年金生活者支援給付金の手続き方法

すでに年金を受給している方の中で、新たに年金生活者支援給付金の対象となる方に向けては、9月から順次通知が送付されています。

年金生活者支援給付金の対象となる方への通知書(2023年度の例)

年金生活者支援給付金の対象となる方への通知書

出所:日本年金機構「令和5年度の簡易な年金生活者支援給付金請求書(はがき型)の送付について」

なお、支給要件を満たし続ける場合は継続で対象となるため、2年目以降の手続きは原則不要とされています。

不明点がある場合は、お近くの年金事務所等でご相談ください。

5. 年金だけに頼らない老後の準備

本記事では、年金生活者支援給付金の支給額や要件について詳しく紹介していきました。

最近は物価上昇が進んでおり、思うように老後の備えができていないと感じる方も多いでしょう。

物価は今後も上がり続けることが予想されます。それに対して、お金は勝手に増えてくれません。銀行預金金利(計算例:利率0.02%)でお金を倍にするには、7万2000年かかります。(72の法則)

筆者はFP(ファイナンシャルアドバイザー)として様々な世代の方から資産運用についての相談を受けていますが、皆さんにまず最初にお話しするのが、この物価上昇とお金の関係です。

現代の日本では、少子高齢化による年金問題に加え物価上昇リスクもあります。銀行預金だけでは、これらの問題を解決するのは難しいのが現状です。

老後を安心して過ごすためには、貯蓄以外に投資も選択肢として考えていくと良いでしょう。NISAやiDeCoといった税制優遇がある資産運用制度を活用するのもおすすめです。

ただ、資産運用は預金と違い元本保証はなくリスクも伴います。

まずは預金以外の投資方法の選択肢を知り、ご自身に合った方法を選んで老後の備えをしていくのが良いでしょう。

参考資料

橋本 高志