5. まとめにかえて
ここまで65歳以上世帯の「平均貯蓄額」や「平均年金受給額」、「65歳以上リタイア夫婦世帯の家計収支」について解説をしていきました。
人によって平均貯蓄額や年金額はバラバラなため、老後への準備額も異なります。
しかし、共通して言えることは老後の収入は現役時代よりも少ない傾向にあるため、現役時代から計画的に準備をしていく必要があるということです。
先程もお伝えしたように、約2人に1人は年金だけでは生活をしていけません。
そのため、老後生活までの期間で預貯金や資産運用などを活用して準備する方が多く、ここ最近では「新NISA」や「iDeCo」を使う方も多くいます。
その他にも、年金の「繰り下げ受給」という方法もあります。繰り下げ受給とは、一般的に65歳から受け取る年金を最長75歳にずらして受け取る方法のことです。
繰り下げ受給をすることによって年金受給額を増やすことも可能ですが、メリット・デメリットが存在するため注意が必要です。
この記事を読んで、老後生活について考えるきっかけになれば幸いです。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」
- 総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編 2023年(令和5年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
長井 祐人