1. 日本における65歳以上の割合
2024年4月12日に発表された、総務省「人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)」によると、総人口における65歳以上の割合は29.1%であり、約3人に1人が65歳以上という計算になります。
出典:総務省「人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)」
また、総務省が2023年9月17日に発表した報道資料「統計からみた我が国の高齢者」によると、2045年には総人口における65歳以上の割合が36.3%に達すると予測されています。
2. 70歳代の平均貯蓄額はいくら?
では、70歳代の貯蓄額はいくら位なのでしょうか。
2024年1月26日に公表された金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、金融資産を保有していない世帯を含んだ70歳代の金融資産保有額は以下のとおりです。
- 平均値:1757万円
- 中央値:700万円
平均値は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあります。一方、中央値は調査データを保有額の順番に並べて真ん中に位置する数値であるため、より実態に近い値であるといえます。
同じ資料から、70歳代の金融資産保有額の分布は以下のとおりです。
- 金融資産非保有:19.2%
- 100万円未満:5.6%
- 100〜200万円未満:5.1%
- 200〜300万円未満:4.3%
- 300〜400万円未満:4.7%
- 400〜500万円未満:2.5%
- 500〜700万円未満:6.2%
- 700〜1000万円未満:5.8%
- 1000〜1500万円未満:10.2%
- 1500〜2000万円未満:6.6%
- 2000〜3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:19.7%
- 無回答:2.6%
金融資産を3000万円以上を保有する世帯は19.7%である一方で、金融資産非保有の世帯は19.2%となっており、二極化しています。また金融資産を1000万円以上を保有する世帯は43.9%と、全体の約4割を占めていることが分かります。