赤字家計の原因としてよく挙げられるのは、ローンやキャッシングなどの借入金の返済。毎月の返済に追われて、可処分所得が減り、贅沢をしていなくても可処分所得を超えた消費となってしまうパターンです。彼女の場合も、奨学金や学生時代に通った自動車教習所の費用などが重くのしかかっていました。

たとえば、彼女のように毎月12万円の可処分所得があったとしても、ローンやキャッシングの返済が3万円もあったら4分の1がなくなってしまっているのと同じこと。残りの9万円に収まらなかった消費金額がそのまま赤字になるのです。

もし今、ローンやキャッシングを利用している人は、貯めるより先に返すことを目指しましょう。時間が経てば経つほど、利子を支払うことになります。とにかく返すこと、これが重要です。彼女も借入金額が少ない自動車教習所の費用を先に1回のボーナスで返済し、そのあと3回のボーナスを全額奨学金に充てて返済したといいます。

金額にもよりますが、まずは返済計画を立てて、年収の5分の1以内の借り入れなら1年で返せるように計画を立ててくださいね。

低収入を卒業

なぜ赤字家計になるのか、その理由を収入に求めることもできますよね。そもそも、もらえるお金が少ない。贅沢をしていないのに、もらえるお金が少ないがためにお金を貯めることができない。そういう状況が長く続くと疲弊してきます。毎日の生活に精一杯でお金を貯めることもできず、迫りくる老後に焦りを感じながら、なんとかお金を貯めようと節約に身を削るなんてかなり苦しいものです。

彼女は人手不足の時流に乗って、会社をやめて新しい仕事に就きました。結果として年収は1.5倍ほどにアップ。彼女は元々の職場の収入が低かったことと、同じ業界での転職だったので経験者採用で年収交渉もスムーズだったことがその理由のようです。

彼女のようにうまくいく人ばかりではありませんが、収入が上がることでお金を貯めやすい環境になるのは間違いありません。もし転職で年収アップが期待できるのであれば、転職を検討するのも一つの方法です。

まとめ

いかがでしたか。彼女は赤字家計になった原因について掘り下げて考え、それをどうしたら解消できるか考えたと言います。もし今、家計が赤字であれば人それぞれの理由があるはず。まずは自分なりに分析してみて、その対策を考えてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ