株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり小反発、朝安後に買い戻しが進む

2018年6月26日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,342円(+3円、+0.02%) 3日ぶり小反発
  • TOPIX 1,731.0(+2.8、+0.2%) 4日ぶり小反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,073.0(+0.02、+0.00%) ほぼ横ばい(わずかに上昇)

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,209、値下がり銘柄数:797、変わらず:85
  • 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10
  • 年初来高値更新銘柄数:15、年初来安値更新銘柄数:371

東証1部の出来高は13億5,443万株、売買代金は2兆3,416億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。引き続き米国トランプ政権による貿易摩擦懸念が残るものの、下値を買い戻す動きが徐々に増加してきたようです。

活況な商いには程遠い状況ですが、売買代金は2兆円を上回りました。

そのような中、日経平均株価はわずかながら反発で引けました。NY市場の大幅下落を受け、寄り付き直後には一時▲234円安まで下落しましたが、その後は下げ幅を縮小する展開となりました。後場に入るとプラス圏に浮上し、一時+29円高まで買い戻される場面も見られています。

最後はやや失速気味となりましたが、かろうじて3日ぶりの反発で終わりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、4日ぶりの小反発で引けています。

東証マザーズ総合指数はほぼ横ばい、“メルカリ効果”が再び拡大

東証マザーズの出来高は4,723万株、売買代金は1,043億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。

上場6日目となったメルカリ(4385)の売買代金は再び大幅増加となり、東証マザーズ全体の約28%を占めるなど全体を牽引しました。ただ、メルカリを除くと全体的な商いは低調だったと見られます。

なお、総合指数はほぼ横ばい、正確に言えば、ごくわずかの上昇となりました。取引時間中には大幅安となる場面も見られましたが、大型株市場同様に買い戻しが見られています。

しまむらが一時▲17%超安の大暴落、ソフトバンクGは3日連続で大幅下落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)とソフトバンクグループ(9984)がいずれも一時▲3%安に迫る大幅安となり、とりわけ、ソフトバンクGは3日連続の大幅下落となりました。

また、東京エレクトロン(8035)、信越化学工業(4063)、ホンダ(7267)、日立建機(6305)などが取引時間中に年初来安値を更新しましたが、その後に買い戻されて終値は上昇しています。

その他では、しまむら(8227)が前日に発表した第1四半期決算の大幅減益を嫌気され、一時▲17%超安の大暴落となり、終値も▲15%超下落となったのが大きな注目を集めました。

一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が買い戻され、三井不動産(8801)など不動産株も堅調に推移しました。

また、食品株が買われ、アサヒグループホールディングス(2502)が大幅高となり、キッコーマン(2801)は年初来高値を更新しています。

新興市場では、上場6日目のメルカリ(4385)が利益確定売りに押された結果、一時▲3%安に迫る下落となりましたが、その後は買い戻されて大幅高で引けました。なお、上場翌日以降で終値が上昇したのは初めてのことです。

その他では、串カツ田中ホールディングス(3547)などが年初来安値を更新しています。

青山 諭志