2. 社会保障給付費として最も多いのは「年金」
厚生労働省の「社会保障給付費の推移」によると、社会保障給付費として最も多い割合を占めているのは「年金」となりました。
2024年の予算ベースのデータをみると、社会保障給付費である約137兆円のうち、約61兆円が年金として使われており、全体の44.8%を占める結果に。
上記は、31.0%の医療や24.2%の福祉その他よりも明らかに高い比率です。
また、年金支出の推移をみると、1980年から2024年にかけて、年金の給付額は約10兆円から約61兆円へと6倍に増加しています。
上記から、現役世代が納付している社会保険料の多くが年金給付に充てられており、その負担額は年々増加傾向にある現状がみてとれます。
では、現在の現役世代はどのくらいの社会保険料を負担しているのでしょうか。
次章にて、年代別における社会保険料の負担額を見ていきましょう。