5. リスク分散で賢く資産形成しよう

年金制度がどうなるかは、誰にもわかりません。2024年度の年金額は2.7%増えたものの、物価も上がっているので実質的には上がったとは言い切れないでしょう。

公的年金だけに頼らず、自分で「老後資金」を作るのが大事になってきます。

NISAやiDeCoを活用するのも一つの手ですが、NISAやiDeCoは投資信託を使った運用なので、リスクもあります。

リスクのある投資とリスクの少ない民間の個人年金などをバランスよく積み立てて、賢くリスク分散して資産を増やしていきたいところです。

6. 資産運用を始める上で押さえておきたい2つのポイント

先述した、新しいNISAやiDeCoの影響で、日本でも資産運用が注目を集めています。

NISAやiDeCoという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に始める前に知っておくべきポイントがあります。

ここでは、元証券会社に勤めていた私が、資産運用を始める上で押さえておきたいポイントを2つご紹介します。

6.1 資産運用の目的を明確にする

資産運用は長期間にわたることが多いので、まずは目的をはっきりさせることが重要です。

老後の生活費、将来の生活資金、子どもの教育費など、人によって目的はさまざま。

目的が明確になると、自分にぴったりな制度や商品を選びやすくなるでしょう。

6.2 目標金額を設定する

目標金額の設定も大事なポイントです。目標金額を決めることで、毎月どれくらいの金額を投資すればいいかがわかります。

目標金額が決まっていないと、投資額を決めることもできないでしょう。

しっかりと目標を設定して、計画的に進めましょう。

資産運用を成功させるためには、これらのポイントを押さえて、自分に合った方法で進めることが大切です。ぜひ、参考にしてみてください。

参考資料

長井 祐人