4. 厚生年金「約46万円」が振り込まれても安心とはいえない?

年金支給日に、夫婦あわせて「約46万円」も振り込まれると聞くと羨ましく感じる方もいるでしょう。

しかし、決して安心はできない金額です。その理由を見ていきましょう。

4.1 厚生年金「約46万円」でも安心できない理由1

約46万円というのはあくまでも「2ヶ月分」である点には注意が必要です。

さらに1人単位でみると「夫:16万2483円・妻:6万8000円」です。現役時代の収入より大きく下がります。

老後に向けて、生活費のダウンサイジングや、インフレにより家計支出が膨らんだ時のために貯蓄を準備しておく必要があるでしょう。

4.2 厚生年金「約46万円」でも安心できない理由2

本記事で確認してきた年金額は額面です。「46万円」は手取り額ではない点にご留意ください。

老齢年金からは年金額に応じて「税金」や「保険料」が天引きされます。控除額や住んでいる地域等により天引き額は人それぞれですが、額面の10~15%程度が天引きされると想定しておくと良いでしょう。

実際の振込額は、年金振込通知書で確認することになります。

現役世代の人たちは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で年金見込額を確認できますが、こちらの数字も額面となりますので注意しておきましょう。

年金振込通知書

年金振込通知書

出所:日本年金機構「年金振込通知書」