2.3 ワークライフバランスを重視

上記から、男性においてはワークライフバランスをより重視するようになっている点や、専門性へのこだわりなどが強まっている背景がみてとれます。

また、女性においては、中間管理職という責任への不安が強くあらわれており、子育てと仕事の両立の課題が要因になっていることがうかがえます。

なお、エン・ジャパン株式会社の同調査で、現在管理職の方に「管理職になって大変だったこと」をアンケート調査したところ、「責任が重くなった」が最も多い意見として挙げられました。

次いで多かった意見として、「上司と部下の間で板挟みになるようになった」、「仕事量・残業が増えた」が続く結果に。

中間管理職になることで、給与アップにつながるケースが多いですが、「責任負担が大きくなる」「仕事量が増えた」といったデメリットもあることから、中間管理職という役職を望まない人のほうが多くなっているのでしょう。

上記をふまえ、キャリアプランの選択肢として中間管理職を考える際には、給与面以外にも、ライフスタイルの変化や業務量なども考慮に入れることが大切といえます。

3. 自分のキャリアプランを見直してみよう

本記事では、部長や課長クラスの中間管理職の給与事情について詳しく紹介していきました。

中間管理職になることで、給与アップが期待できますが「業務量と給与が見合わない」と感じるケースも多いです。

中間管理職にかぎらず、キャリアプランを見直す際には「給与面」だけに目を向けず、ライフワークバランスや、業務量、やりがいなども考慮に入れることが大切です。

それぞれをしっかりと見定めたうえでキャリアプランを立てることで、充実したキャリア設計ができるでしょう。

参考資料

太田 彩子