2. 厚生年金と国民年金の支給額は2024年度に2.7%の増額

物価上昇等をうけて、2024年度の年金額は2.7%の増額となりました。厚生年金も国民年金も前年より増えています。

2024年度の年金額の例

2024年度の年金額の例

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

  • 国民年金:6万8000円(1人分)
  • 厚生年金:23万483円(夫婦2人分)

厚生年金の金額例に関して、厚生労働省の「モデル夫婦」は、長らく「会社員と専業主婦の夫婦世帯」の合計額として提示されてきました。

内訳は”夫が平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”となっています。

実際に65歳以上の対象者に支給された厚生年金の金額を見ると、男性の平均は16万7388円、女性の平均は10万9165円となりました(厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 」)。

では、こちらの年金額でやりくりできるものなのでしょうか。次章にて、65歳以上の無職夫婦世帯の生活費について見ていきましょう。