5. 【厚生年金と国民年金】老後資金を増やす方法とは?
老後資金を確保するためには、公的年金だけに頼らず、さまざまな手段を講じることが重要です。以下にいくつかの対策を紹介します。
5.1 受給予定額の把握
まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を利用して、自身の年金受給予定額を正確に把握しましょう。これにより、老後に必要な資金の見通しが立てやすくなります。
5.2 現役時代の収入を増やす
厚生年金に加入している方は、現役時代の収入を増やすことで将来の年金受給額を増やすことができます。昇給やキャリアアップを目指すことも一つの方法です。
5.3 年金の繰り下げ受給
通常は65歳から受け取る年金を、最長75歳まで遅らせることで受給額を増やせます。繰り下げ受給は、1年遅らせるごとに受給額が増加するため、計画的な生活設計が可能です。ただし、その期間の生活費をどうするかは慎重に考える必要があります。
5.4 私的年金の活用
公的年金に加えて、個人年金保険やiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用することで、老後資金を増やせる場合があります。これらの制度をうまく利用して、税制優遇を受けながら効率的に資金を貯めましょう。
5.5 資産運用
NISA(少額投資非課税制度)や株式投資などで資産運用を行うことも一つの手段です。リスクは伴いますが、長期的に見れば資産を大きく増やせる可能性があります。
5.6 まとめ
今回紹介した方法を参考に、自分に合った老後資金の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
公的年金だけでは不十分な時代だからこそ、早めの対策が肝心です。計画的に準備を進め、安心した老後を迎えましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「ねんきんネット」とは?
- 総務省統計局「家計調査(家計収支編)最新結果 2023年(令和5年)平均(2024年2月6日公表)」
齊藤 慧