株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、TOPIXも9日ぶり反発
2018年5月31日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,201円(+183円、+0.8%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,747.4(+11.3、+0.7%) 9日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 1,135.2(+12.1、+1.1%) 7日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,200、値下がり銘柄数:796、変わらず:88
- 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
- 年初来高値更新銘柄数:51、年初来安値更新銘柄数:134
東証1部の出来高は22億6,414万株、売買代金は4兆4,333億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。NY市場の急反発で買い安心感が広がったことに加え、MSCI指数の銘柄入れ替えによる売買などにより、久々に活況な商いとなりました。
売買代金は4兆円を大きく上回っており、2月7日(4兆5,260億円)以来の高水準となっています。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。前場は上値の重い展開でしたが、後場に入ってから徐々に上値を切り上げて一時+235円高となる場面が見られました。最後はやや失速したものの、3日ぶりの反発で引けています。
しかしながら、昨日と一昨日の下落分合計の半分にも満たない上昇であり、力強い反発とは言い難い状況です。
なお、TOPIXも同じような値動きとなり、実に9日ぶりの反発となりました。
東証マザーズ総合指数は7日ぶり反発、売買代金は6日ぶりに1,000億円超え
東証マザーズの出来高7,849万株、売買代金は1,285億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。特段大きなニュースはなかったものの、新興市場もまずまずの活況な商いとなりました。売買代金は6日ぶりに1,000億円を上回っています。
また、総合指数も7日ぶりの反発となりました。ただ、力強い反発とは言い難い状況なのは大型株市場と同様で、1,100ポイント割れの懸念は残ったままと見られます。
資生堂が+5%超高の急騰で上場来高値を更新、トヨタ自動車は9日ぶり反発
個別銘柄では、資生堂(4911)が+5%超高の急騰となって上場来高値を更新し、中外製薬(4519)やキッコーマン(2801)も年初来高値更新となりました。
また、トヨタ自動車(7203)が9日ぶりの反発となり、ホンダ(7267)、スズキ(7269)、デンソー(6902)などの自動車関連株の一角も買い戻されて引けています。
その他では、任天堂(7974)が大幅続伸となり、オリンパス(7733)や日本電産(6594)などの優良ハイテク株も上昇したのが目を引きました。
一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が値を下げて連日の年初来安値更新となり、みずほフィナンシャルグループ(8411)も冴えない値動きとなりました。
また、いすゞ自動車(7202)やSUBARU(7270)など一部の自動車株が引き続き売られ、いずれも年初来安値を更新して引けています。
新興市場では、ユーザベース(3966)が値を上げて連日の高値更新となり、そーせいグループ(4565)やアンジェス(4563)など医療バイオ関連株にも買い戻しが目立ちました。一方、ミクシィ(2121)が4日続落となって安値更新となり、ジェイテックコーポレーション(3446)も安値を付けて引けています。
青山 諭志