2. 国家公務員と地方公務員の違いとは

「公務員」とは国や自治体に勤務し、営利を目的とせず社会作りを仕事としている人を指します。

大きく「国家公務員」と「地方公務員」に区分されており、それぞれの人数や割合は以下のとおりです。

国家公務員と地方公務員の職種と職員数。

国家公務員と地方公務員の職種と職員数

出所:人事院「国家公務員の数と種類」

【国家公務員と地方公務員の職種と職員数】

  • 国家公務員:59万3500人(17.5%):自衛官、裁判官、検察官、国会議員、大使など
  • 地方公務員:280万6000人(82.5%):教員、役場職員、警察官、消防官、自治体議員など

ではまず国家公務員の給与と退職金を見ていきましょう。

3. 国家公務員の給与はいくらなの?

内閣官房内閣人事局「国家公務員の給与(令和5年版)」によると、国家公務員の月給例は以下の通りです。

  • 俸給:32万3711円
  • 地域手当・広域異動手当:4万3644円
  • 俸給の特別調整額(管理職手当):1万2655円
  • 扶養手当:8852円
  • 住居手当:7129円
  • 単身赴任手当等:9058円
  • 合計:40万5049円

行政職俸給表(一)の対象職員(平均42.7歳)の平均給与は、40万5049円となりました。同資料では役職ごとのモデル給与も掲載されています。

  • 25歳・係員:月額19万6900円
  • 35歳・係長:月額27万4600円
  • 35歳・本府省課長補佐:月額43万5320円
  • 50歳・地方機関課長:月額41万3200円
  • 50歳・本府省課長:月額74万9400円

続いて国家公務員の退職金も見ていきましょう。