5. 老後の年金からも「税金・社会保険料」が天引きされる
本記事では、国民年金・厚生年金の平均月額を確認しました。
すでに年金を受け取り始めている人はご存じかと思いますが、老後に受給する年金からも税金や社会保険料が天引きされます。
年金額によって天引き額は異なりますが、所得税・住民税・国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療制度の保険料)・介護保険料が天引きされます。
このうち社会保険料については年々増加傾向に。年金暮らしの高齢者世帯の負担感はより大きいものと想像できます。
今後も少子高齢化が進めば社会保険料の負担は世代を問わず増えていくでしょう。
こうした社会情勢も考慮しながら、老後生活のマネープランを考えていく必要があります。
6. 年金のよくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
6.1 Q1. 国民年金の第1号被保険者とはなんですか?
A1. 国民年金は働き方等により、第1号被保険者~第3号被保険者にわけられます。
- 第1号被保険者:自営業者や20歳以上の学生、無職などが対象。国民年金保険料の納付義務がある
- 第2号被保険者:会社員や公務員などが対象。国民年金保険料を直接納めることはない
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者。国民年金保険料を直接納めることはない
6.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A2. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
6.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A3. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
参考資料
和田 直子