3. 保護者からも好評だった「君商ベースボールフェス」
比連崎選手の話から分かるように好評だった「君商ベースボールフェス」。
イベント後に行った保護者アンケートでは、「高校生が考えてくれた企画で、子供たちが楽しそうでした」「選手が優しく教えてくれた」「高校生が全部やってくれて感動した」といったコメントが寄せられました。
やり切った選手たちはというと、「教えることの難しさ。どう説明すればいいのかを考えるのが大変だった」「指導することで自分たちもプレーを再確認することができた」といったように、成長するキッカケを得たようです。
「君商ベースボールフェス」は継続して開催するそうで、来年は複数回を予定。子供たちとは野球の楽しさを分かち合い、保護者には高校野球を理解してもらうことにつながるのではないでしょうか。
4. 本気で選手たちと向き合う金城監督
課題を見つけ、成長しているのは金城監督も同じ。
新チームとなった昨年夏からの指導方法について、「野球だけでなく人としての自律を重視し、選手たちに委ねる割合を増やしました。しかし、結果としてはボトムアップが上手くいかなかったと感じています」と説明します。
具体的な例を1つ出すと、全体練習の時間が伸びたこと。金城監督によると、時間だけが伸びて中身が伴っていないと感じたので、4月にミーティングを行い、全体練習は放課後の16時〜18時に決定しました。
その後は個人練習としたことで、時間意識が変わり、ワンプレーに対しての集中力が増したそうです。
指導者として前に出てチームの方向性を示すところや、選手の成長のために叱らなくてはいけない場面などを改めて考えるキッカケになったと話してくれました。
5. 7月6日から開幕する「第106回 全国高等学校野球選手権千葉大会」
指導者と選手の距離がいい意味で近い君津商業。金城監督が指導の軸としているものは、コミュニケーションで、選手との会話量もかなり多いそう。この夏の集大成に注目したいところです。
7月6日に開会式が行われ、27日まで熱戦が繰り広げられる「第106回 全国高等学校野球選手権千葉大会」。君津商業は、14日9時に行われる2回戦・市原八幡高校(会場:長生の森公園野球場)との試合で登場します。
入場料は、ファミリーマート店内マルチコピー機で購入すると700円。Web購入は930円、球場での販売は1000円(中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料)となっています。
参考資料
小野田 裕太