2. 2024年2月に開催された「君商ベースボールフェス」

その取り組みとは、近隣に住む未就学児〜小学生までが対象の野球教室で、「君商ベースボールフェス」と題され、2024年2月に開催。

「君商ベースボールフェス」は、未就学児、小学生未経験者、小学生経験者の3グループで分けられました。

未就学児の場合は、やわらかいボールでバッティング。小学生未経験者は、キャッチボールやフライキャッチの練習で、小学生経験者はキャッチボールの指導やノックといった形でそれぞれのグループが野球を楽しめるように、君津商業の部員たちがプログラムを考えたのです。

高校生が考えた君商ベースボールフェス

高校生が考えた君商ベースボールフェス

出所:君津商業野球部提供

イベントは9時〜12時まで行われ、最後は参加者とロングティー対決。一番飛ばした参加者には、バッティンググローブがプレゼントされました。

君商ベースボールフェスの記念写真

君商ベースボールフェスの記念写真

出所:君津商業野球部提供

参加者は95人で、保護者を合わせると170人となったそう。

2.1 選手たちが中心となった作り上げた「君商ベースボールフェス」

金城監督に「君商ベースボールフェス」を開催した経緯について聞いてみると、「話の流れでこういうもの(野球教室)があるよと選手たちに投げかけました。その後、選手たちがやってみたいと言ったのがキッカケです」と説明。

写真左から比連崎選手、北見キャプテン、金城監督

君津商業の選手と監督

筆者撮影

前述の通り、選手たちで話し合ってプログラムを約3週間で考えました。中心となったのは、「君商ベースボールフェス」のリーダーを引き受けた比連崎悠斗選手。

リーダーを引き受けた理由について、「自分の姉に子供が2人いるのですが、接し方に悩む時があり、子供に苦手意識を持っていました。その苦手意識を払拭するため、リーダーを引き受けました」とのこと。

大変だったのは、「子供たちと目を合わせることと、何をしたら喜ぶかを考えることです。本当に難しかったのですが、最後に子供たちから『楽しかった。ありがとう』と言ってもらえたのが嬉しかったです」と比連崎選手は話してくれました。