株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、一時+170円近い上昇
2018年5月17日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,838円(+121円、+0.5%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,808.3(+8.0、+0.5%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 1,152.3(+25.3、+2.3%) 3日ぶり大幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,146、値下がり銘柄数:840、変わらず:97
- 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
- 年初来高値更新銘柄数:108、年初来安値更新銘柄数:36
東証1部の出来高は14億7,347万株、売買代金は2兆3,870億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。引き続き特段目立ったニュースがない中、各社の決算発表もピークを過ぎたことで材料不足が目立つ展開となりました。
投資家のリスクオンモードにも若干陰りが見られ、売買代金は2兆円を超えたものの、5月7日以来の低水準となりました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、後場の終盤には一時+169円高となる場面がありましたが、最後はやや失速して引けています。それでも、再び23,000円台回復を狙える位置に戻ったと言えましょう。
なお、TOPIXも同じような値動きで引けています。
東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は3日連続で1,000億円超に
東証マザーズの出来高は5,533万株、売買代金は1,066億円となり、いずれも前日より減少しました。商いは減ったものの、個人投資家の物色意欲の回復は感じられ、売買代金も3日連続で1,000億円を上回っています。
やはり、先日発表されたメルカリ(4385)の上場承認決定が明るい材料となった可能性もあります。なお、メルカリの上場予定日は6月19日です。
また、総合指数は+2%を超える大幅上昇となり、3日ぶりの反発となりました。まだ安心はできませんが、当面の1,100ポイント割れは脱した印象です。
エーザイなど薬品株が総じて上昇、MUFGなど銀行株も堅調に推移
個別銘柄では、薬品株が総じて買われ、エーザイ(4523)が大幅高となり、テルモ(4543)やアステラス製薬(4503)とともに年初来高値を更新しました。
また、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、リクルートホールディングス(6098)、電通(4324)なども年初来高値を更新して引けています。
その他では、ソニー(6758)が大きく値を上げるなど、ハイテク株の一角が上昇したのが目を引きました。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が堅調に推移しています。
一方、アルプス電気(6770)や村田製作所(6981)など電子部品株の一角が値を下げ、NEC(6701)や三菱電機(6503)も安く引けました。また、住友不動産(8830)や三井不動産(8801)も冴えない値動きとなっています。
新興市場では、SOU(9270)が値を飛ばして一時ストップ高まで買われました。また、クラウドワークス(3900)やジャパンインベストメントアドバイザー(7172)も大幅高となって高値更新となっています。
一方、中村超硬(6166)が小幅続落となり、アトラエ(6194)も大幅下落となって年初来安値更新となりました。
青山 諭志