2. 普段利用する「支払い手段」は現金とクレジットカードの2強
普段利用する支払い方法に関する結果を見てみると「現金」と「クレジットカード」が2つの主要な支払い方法とわかります。それぞれ76.3%と73.3%の利用率でした。
現時点では、依然として現金の方がやや優勢となっているようですね。
世帯年収別に結果を分析すると、年収が低いほど現金利用者が増え、逆に年収が高くなるとキャッシュレス決済の利用が多様化している状況が見受けられます。
特に「電子マネー」「スマートフォン決済」「携帯キャリア決済」「オンライン決済サービス」の利用率は、高収入層になるほど高くなっています。
「現金派」の意見としてよく挙がるのは、キャッシュレス決済のセキュリティや使い過ぎへの不安、家計管理の複雑さです。
しかし高収入者の場合は十分な蓄えがあるため、そもそもお金の使い過ぎや家計管理に関してあまり心配していないこともあるかもしれません。
家計への意識の違いが、キャッシュレス決済を積極的に利用する理由と考えられますね。
3. 支払い手段:現金使いを減らしたい人は約3割…その理由は?
今後利用頻度を減らしたい支払い手段として「現金」が28.6%で最多でした。
その一方で、今後増やしたい支払い手段として人気が高かったのが「QRコード決済」と「ポイントカードやポイントアプリを利用した決済」。この2つはそれぞれ20%超えです。
どちらもポイント還元率が高かったり、キャッシュバックキャンペーンが頻繁に行われたりするため、現金派も利用を検討しているようです。
さらにクレジットカードとのポイント二重取りなど、非常にお得感の強い支払い手段としても注目されています。
特に「QRコード決済」は、別の設問【普段利用する支払い手段】で既に「第3の支払い手段」として定着していることが明らかになりました。
現金利用を減らそうとする動きが進む中、近い将来、「現金」と「QRコード決済」の利用率が同等になるのではないでしょうか。
次の章からは、新紙幣についてのアンケート結果を見ていきましょう。