3. 貯蓄3000万円以上の割合

貯蓄額が3000万円以上ある世帯の割合について、総務省統計局が2024年5月17日に公表した「家計調査」から確認しましょう。

年代別と年収別に、それぞれ解説します。

3.1 年代別にみた割合

年代別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合は、以下の通りです。

年代別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合

年代別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合

出所:総務省統計局「家計調査」を元に筆者作成

  • 24歳以下:2人以上の世帯0%・勤労世帯0%
  • 25~29歳:2人以上の世帯1%・勤労世帯1%
  • 30~34歳:2人以上の世帯3%・勤労世帯3%
  • 35~39歳:2人以上の世帯4%・勤労世帯4%
  • 40~44歳:2人以上の世帯8%・勤労世帯8%
  • 45~49歳:2人以上の世帯11%・勤労世帯10%
  • 50~54歳:2人以上の世帯15%・勤労世帯14%
  • 55~59歳:2人以上の世帯20%・勤労世帯19%
  • 60~64歳:2人以上の世帯30%・勤労世帯27%
  • 65~69歳:2人以上の世帯28%・勤労世帯21%
  • 70歳以上:2人以上の世帯27%・勤労世帯21%

次では、年収別に貯蓄が3000万円以上ある割合を確認しましょう。

3.2 年収別にみた割合

貯蓄額が3000万円以上の割合を、年収階級別にみると以下の通りになりました。

年収階級別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合

年収階級別に貯蓄が3000万円以上ある人の割合

出所:総務省統計局「家計調査」を元に筆者作成

  • 200万円未満:2人以上の世帯9%・勤労世帯4%
  • 200万円以上250万円未満:2人以上の世帯11%・勤労世帯12%
  • 250万円以上300万円未満:2人以上の世帯13%・勤労世帯4%
  • 300万円以上350万円未満:2人以上の世帯19%・勤労世帯6%
  • 350万円以上400万円未満:2人以上の世帯21%・勤労世帯4%
  • 400万円以上450万円未満:2人以上の世帯24%・勤労世帯6%
  • 450万円以上500万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯9%
  • 500万円以上550万円未満:2人以上の世帯17%・勤労世帯7%
  • 550万円以上600万円未満:2人以上の世帯17%・勤労世帯9%
  • 600万円以上650万円未満:2人以上の世帯14%・勤労世帯7%
  • 650万円以上700万円未満:2人以上の世帯19%・勤労世帯12%
  • 700万円以上750万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯11%
  • 750万円以上800万円未満:2人以上の世帯14%・勤労世帯9%
  • 800万円以上900万円未満:2人以上の世帯18%・勤労世帯12%
  • 900万円以上1000万円未満:2人以上の世帯24%・勤労世帯20%
  • 1000万円以上1250万円未満:2人以上の世帯22%・勤労世帯19%
  • 1250万円以上1500万円未満:2人以上の世帯31%・勤労世帯28%
  • 1500万円以上:2人以上の世帯53%・勤労世帯49%

年収が1500万円を超えていても、貯蓄3000万円以上ある割合はおよそ50%でした。

年収が高くても、約半数が貯蓄3000万円に届かないのはなぜか、考えられる理由を確認しましょう。