3. おひとりさまの友人が「40万円」の年金をもらえる理由
日本の年金は、毎月ではなく2ヶ月に1回のペースで支給されます。
具体的には、偶数月の15日に(土日祝日の場合は直前の平日に)前々月分と前月分の年金がまとめて振り込まれます。
例えば、6月14日(金)には4月と5月分の年金が支給されます。
ここで「独身の人が年金支給日に40万円が支給された」という例を考えてみましょう。
月額20万円の年金を受給している人なら、6月には2ヶ月分の年金として「40万円」支給されることになるというわけです。
これが「おひとりさまの友人が40万円もの年金を支給される」理由です。
なお、月額20万円の年金を受け取るためには、年収約750万円でおよそ40年間厚生年金に加入する必要があります。
高収入の方が長期間にわたって保険料を納付すると、その結果、月額の年金受給額も高くなります。
ただし、月額20万円はあくまで額面の金額であることに留意しましょう。
年金には給与と同様に税金や保険料がかかります。
額面と手取り額に差があるため「年金振込通知書」などを参照して、年金支給日に慌てないようにしておきましょう。
年金支給が2ヶ月に1回という仕組みは、一度にまとまった金額が振り込まれるため、受給者にとっては大きな金額が手元に入ることになります。
これにより、毎月の生活費だけでなく、大きな出費にも対応しやすくなる利点があります。
しかし、その一方で計画的な資金管理が求められるため、支給金額の使い方には注意が必要です。
年金支給日の特徴を理解し、計画的に活用することが重要です。