株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、終値で22,500円台乗せ

2018年5月1日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,508円(+40円、+0.2%) 3日続伸
  • TOPIX 1,774.1(▲3.0、▲0.2%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,136.4(▲5.6、▲0.5%) 7日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:818、値下がり銘柄数:1,198、変わらず:67
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:93、年初来安値更新銘柄数:51

東証1部の出来高は17億7,167万株、売買代金は2兆8,713億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。減少はしたものの、大型連休の谷間としては高水準の商いとなりました。利益確定売りが出た一方で、南北朝鮮首脳会談の無事終了や、円安進行等からリスクオンモードが強まったようです。

そのような中、日経平均株価は比較的狭いレンジでの推移となりました。前場の序盤に一時▲56円安となりましたが、後場の半ばには+51円高となる場面も見られました。

結局、終値を22,500円台に乗せて3日続伸で引けています。取引時間中に22,500円台を付けたのは2月27日以来、終値でも2月5日以来です。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、終日マイナス圏で推移して3日ぶりの反落となりました。これは、値下がり銘柄数の多さが示すように、基本的には売りが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は7日ぶり反落、売買代金は9日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は3,988万株、売買代金は619億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は減少しています。個人投資家の物色意欲が回復せず、出来高は3日連続で4,000万株割れとなり、売買代金も9日連続で1,000億円を割り込む低調な商いとなりました。

また、総合指数も7日ぶりの反落となりました。1,200ポイント回復にはまだ相当な時間を要しそうであり、1,100ポイント割れの懸念も残っています。

日立製作所が一時+7%高に迫る急騰、ソニーは一時▲7%安に迫る急落

個別銘柄では、先週末に暴落したファナック(6954)が反発し、ファーストリテイリング(9983)やソフトバンクグループ(9984)も堅調に推移しました。

また、先週末に決算発表を行った日立製作所(6501)が一時+7%高に迫る急騰となっています。

その他では、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)などコンビニ株が買われ、いずれも年初来高値を更新したのが目を引きました。

一方、先週末に今期の減益見通しを公表したソニー(6758)が一時▲7%安に迫る急落となり、三菱電機(6503)も大幅安となって年初来安値を更新しました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が総じて大幅安となっています。

新興市場では、ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)が急落し、ファンデリー(3137)は一時▲15%超安の暴落となりました。また、そーせいグループ(4565)が大幅安になるなど医療バイオ関連銘柄が軒並み売られています。

一方、ソウルドアウト(6553)が大幅高となり、アスカネット(2438)は年初来高値を更新して引けました。

青山 諭志