2. 水の都ならではの現象「アクア・アルタ」とは?

カフェの店員さんが言っていた「水没」とは、イタリア語で「アクア・アルタ(高水)」という現象によるもの。

ヴェネツィアは、アドリア海の北端に位置しており、シロッコ(季節風)が行き止まるため、そもそも高潮が発生しやすい場所だと言われています。

さらに大潮での高潮位や低気圧による海面上昇などが重なることにより、ヴェネツィア全体が浸水してしまう「アクア・アルタ」が起こるのだそうです。

※参考:長倉敏郎氏 財団法人 港湾空間高度化環境研究センター「ベネチア・モーゼ計画と、ラグーンで実施されている対策事業」

【写真全3枚/2枚目】浸水時に使用するビニールのブーツ

異常潮位現象「アクア・アルタ」用のビニール

出所:@sirojake

店員さんの話を聞いたginjakeさんは「率直にまじかと思いました。前日にサン・マルコ広場の近くを通った時も周辺が水浸しになってましたが、店内に水が入る前にドアを閉めて対策するのだろうと思ってました」と話してくれました。

その後、急いで30分ほどで食事を済ませたものの、会計時にはレストランが浸水し始めていて、店員からビニールブーツを渡されて退店することになったそうです。

ちなみに、ビニールブーツは靴の上から履く形だったため、あまり違和感はなかったとのこと。

「ブーツが必要なのはお店のあるサン・マルコ広場のみでしたが、脱ぐのも面倒だったので、ホテルまでそのまま30分くらい履いていました」と教えてくれました。

ポストには多数のいいねに加え、リプライ欄には、

  • 「アクア・アルタですね!一度は体験してみたいです」
  • 「ブーツ備え付けということは、よくあることなのでしょうか?」
  • 「去年行きましたが、広場の至る所から水が出てきて衝撃だった」

など、貴重な体験についてさまざまなコメントが寄せられました。