ここまで、横パス、バックパス、スルーなどの上司の戦術を見てきましたが、これらに対処するにはどうしたらよいのでしょうか。

対応策その1:ロングパス

上司の上司と仲良くなるというのが一つの手です。そして、意思決定の際に、仕事内容、提案内容によっては上司の上司を巻き込むのです。これができれば手練れの部下とも言えますが、ビジネススキル的にはかなりレベルの高いものでしょう。

対応策その2:デュエル

これはハリルホジッチ元サッカー日本代表監督の有名な言葉ですが、1対1で逃げないで対峙するということです。相手が一枚上で、うまくかわされてしまうこともありますが、こちらにやる気があるということを示せれば、次の提案に持ち込めるのではないでしょうか。

最後に

日本では雇用者の平均年齢が上がり、若手社員にとっては、みんなが先輩!という職場もますます出てきそうです。そんな雇用環境で、若手がどう仕事を楽しく進められるかというのは、組織における働き方を考える上でこれまで以上に重要になってくるのではないでしょうか。

意思決定ができない中盤を飛ばして、最終ラインから前線にボールを運ぶカウンター主体のハリルホジッチ氏の狙ったサッカーは、日本の職場環境に当てはめて考えてみると、意外と興味深いかもしれません。

LIMO編集部