ここまでは、需要の多いマンションを見てきました。こんどは逆に、供給が少なく希少性が高いマンションを、

  1. 徒歩5分圏内
  2. 眺望
  3. ヴィンテージマンション

という3つの観点から分析していきます。

1. 徒歩5分圏内

駅から徒歩5分以内は、マンションを建設出来るだけの大きな土地がありません。最近では再開発に伴い5分以内のマンションも供給されていますが、希少性が高いことは確かです。

また駅直結のマンションは、駅へのアクセスという意味では究極と言えるでしょう。雨の日であっても、濡れずに電車に乗ることができます。階下には商業施設も入っていることが多く、生活も便利です。

2. そこにしかない眺望

代々木公園・新宿御苑・浜離宮恩寵庭園等、都会のオアシスに面しているマンションや、桜並木・花火が部屋から眺められるマンションは、一定の需要があります。

東京タワーやスカイツリーが見られるマンションも人気が高いです。その場所に住んでいる人しか恩恵を受けられないため、こうした物件も希少性が高いと言えるでしょう。

3. ヴィンテージマンション

中にはディベロッパーが特に力を入れて開発したマンションもあります。ヴィンテージマンションになるような物件は、重厚感があり、他のマンションとは一線を画しています。中古マンションであっても資産価値が下がることはほとんどないでしょう。

都内では、元麻布ヒルズフォレストタワーや、広尾ガーデンヒルズが代表的なヴィンテージマンションとして知られています。

売却に時間がかかる理由

上記に示したマンションであっても、売却に時間がかかっている場合が見受けられます。これは多くの場合、強気の価格で販売していることが原因です。

「このマンションは希少価値があるのだから、少しでも高く売却したい」

そんな売主さんの想いが強いのです。しかし、それだけの金額を払える買い手が現れなければ売却はできません。需要に合った適正な価格設定も大切です。

また、新築マンションであっても、完売するまで時間を要している場合があります。こうしたマンションは、中古市場においても売却に時間がかかることが予測されます。

まとめ

人気があるもの、人気のないもの。マンションはそんな二極化が進んでいます。マンションとその街の20年後・30年後を予想しながら、いざというときに売れるマンションを購入できるよう、工夫していきましょう。

マンションジャーナル