3. 年収458万円の手取り額はいくら?
本章では、国税庁の同資料「第10表 平均給料・手当及び平均賞与」を参考に、日本の平均年収458万円の手取りの目安を確認します。
下図の男女計・令和6年度をご覧ください。平均給与458万円(457万6000円)の平均給与と平均賞与の内訳は以下のとおりです。
3.1 年収458万円の内訳は?
- 平均給料・手当:386万円
- 平均賞与:71万6000円
- 平均給与(年収):457万6000円
3.2 年収458万円の手取り額は?
年収は額面で458万円ですが、ここから所得税、住民税、健康保険料(40歳以上は介護保険料も)、厚生年金保険料、雇用保険料が天引きされ、手取り額はおよそ月額25万円前後、年収ベースでは350万円ほどになると試算できます。
※前年度の所得額や住んでいる地域、各種控除などによって天引き額は異なります。
4. まとめにかえて
本記事では、日本の平均年収について調査資料より実態を詳しく見ていきました。
大手企業を中心に賃上げの動きは見られるものの、物価上昇や社会保険料の負担増などによって年収アップを体感できている世帯はそう多くないかもしれません。
また、企業規模によって賃上げの動きに違いがあることから「格差」の拡大が懸念されています。
こうした厳しい状況ですが、将来、公的年金の年金額減少も不安視されており、現役世代は老後資金の確保が必須といえるでしょう。
参考資料
和田 直子