株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、一時21,900円台を付けるも失速

2018年4月13日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,778円(+118円、+0.6%) 3日ぶり反発
  • TOPIX 1,729.3(+10.8、+0.6%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,156.3(+5.1、+0.5%) 4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,368、値下がり銘柄数:638、変わらず:76
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:16、年初来安値更新銘柄数:39

東証1部の出来高は15億2,766万株、売買代金は2兆4,390億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場の反落や中東情勢の緊迫化などはあったものの、基本的には材料不足の展開となり、前日に続き様子見スタンスを強めた投資家が多かったようです。

ミニSQ算出日に伴う売買が嵩上げされていることを考慮すると、出来高、売買代金とも低水準だったと言えましょう。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、前場の半ばに一時+257円高まで買われた一方で、後場は一時+86円高まで上げ幅を縮小するなど、やや失速感が目立ちました。それでも、久々に22,000円台が視野に入りつつあることは確かなようです。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けています。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は5日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,229万株、売買代金は744億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は5日連続で1,000億円を下回るなど、相変わらず低調な商いだったようです。

ただ、総合指数は小幅上昇となって4日ぶりの反発となりました。個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

前日に好決算のファストリ株がまさかの下落、決算発表後の安川電機も安い

個別銘柄では、機械株が反発となり、SMC(6273)が一時+5%高に迫る急騰となり、コマツ(6301)、日立建機(6305)、ジェイテクト(6473)、DMG森精機(6141)なども大幅上昇となりました。

また、TDK(6762)、ローム(6963)、アルプス電気(6770)など電子部品株に大幅高が目立っています。その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が買われ、川崎重工(7012)も大きく値を上げて引けました。

一方、前日に好決算を発表したファーストリテイリング(9983)は、寄り付き直後に一時+4%高に迫る急騰となったものの、その後は売りに押されて小幅下落で終わりました。

また、同じく注目決算企業だった安川電機(6506)も、大きく値を下げて引けています。

その他では、花王(4452)や資生堂(4911)など優良内需株が大幅下落となり、武田薬品工業(4502)は年初来安値を更新しました。

新興市場では、前日に続きヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)やビープラッツ(4381)など新規上場銘柄が大幅下落となりました。また、そーせいグループ(4565)は4日連続で年初来安値を更新しています。

一方、串カツ田中(3547)が連日の急騰となったのが目を引きました。

青山 諭志