【年金一覧表】4月は年金支給月！60歳～89歳の「国民年金＆厚生年金」の平均月額はいくら？一覧表でチェック厚生年金の平均受給額は14万3973円。2024年度は2.7％の増額へ

4. 国民年金・厚生年金の受給額に個人差がある？

国民年金と厚生年金に見られる個人差は、先ほどと同じ資料の年金月額階級別受給権者数にて確認できます。

まずは国民年金の個人差を見てみましょう。

【写真全9枚中8枚目】国民年金の平均額（全年齢）

国民年金の平均月額のボリュームゾーンは6～7万円です。

国民年金は保険料が一律であることから、個人差は表れにくくなっています。

2024年度の国民年金の満額は月額6万8000円ですので、ほとんどの方が満額に近い金額を受け取っているといえそうです。

【写真全9枚中9枚目】厚生年金の平均額（全年齢）

※国民年金部分を含む

上記を見ると、国民年金に比べて厚生年金の受給額は個人差が大きいことが分かります。

全体平均である約14万4000円に届いていない人もいれば、月額30万円以上もの年金を受け取る人もいます。

また、ボリュームゾーンは男性が17～18万円未満、女性は9～10万円未満となっており、男女で約6万円の差があります。

これは、女性が出産や介護などのライフイベントに応じて働き方を見直すことにより、加入期間が短くなることなどが要因とされています。

本記事では国民年金・厚生年金の平均月額を一覧表で確認してきました。

年金の受給額については個人差がありますので、ご自身の年金受給予定額については「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認することをおすすめします。

公的年金だけで老後を送るのが不安な方は、現役時代のうちから貯蓄習慣をつけておきましょう。

2024年1月からは新NISA制度がスタートし、貯蓄から投資への動きはますます加速していくと思われます。

新NISAなどでの資産運用は、長期投資により複利効果が得られます。

できるだけ早いうちに情報収集を始め、ゆとりある老後を送るための対策を立てておきましょう。

中本智恵