3. 国家公務員の賞与支給月数の推移
国家公務員の賞与支給額は、月給の何倍が支給されたかで統計が取られています。
令和4年度は年間4.4か月分(期末手当2.4か月分+勤勉手当2か月分)でした。
近年の推移は以下のとおりで、令和元年や2年などは現在より高水準でした。
一方で過去をみてみると、たとえば平成3年度・4年度は5.45か月分に及ぶなど、平成の前半頃まではいまよりも支給月数が多い時期が続きました。
当時と比べれば、近年は公務員の賞与支給月数は減少しているといえるでしょう。
参考までに、長期における支給月数の推移はつぎのグラフのとおりです。
4. 国家公務員のモデル給与例
人事局では、国家公務員の年齢・職階別のモデル給与も公表しています。
順調に出世して本府省課長まで昇りつめれば、年収は1200万円以上までアップする可能性があります。
本府省局長以上になれば月給も100万円を超え、公務員全体の平均よりも大幅に好待遇を受けられます。
5. 令和4年度の月給・ボーナスの改定
物価上昇や、民間企業の賃上げの流れを踏まえて、令和4年度は次のとおり月収・ボーナス共にアップしています。
- 月例給 +0.23%(モデル月給で+921円) ボーナス +0.10月分
- 若年層の初任給を引上げ(大卒+3000円、高卒+4000円)
- ボーナス: 4.30月分→4.40月分(年間0.10月分引上げ)
なお、ボーナス引き上げ分は勤勉手当に配分される仕組みとなっています。
参考資料
太田 彩子