4. 注文住宅の床材選びでの後悔3:グレーにすれば良かった

「トイレの床の色を白色にしたところ床の上に落ちた髪の毛が目立ってしまい、気付いたらすぐに掃除することが欠かせないので、脱衣所と同じようにグレーにすれば良かった」(佐賀県 30歳代)

白い床は反射率が高いので部屋全体が明るくなり、トイレなどの狭い部屋でも広く見せる効果があります。

一方では埃や汚れ、抜け毛、傷などが目立ちやすいのがデメリットといえます。

したがって頻繁に掃除を行うことができないようなら、グレー系やベージュ系などの床材を選んでおくと安心です。

5. 注文住宅の床材選びでの後悔4:耐久性の高い床材を選ぶべきだった

見た目だけじゃなく耐久性の高い床材を選べば…

猫が傷をつけた床の写真

Arkadova/istockphoto.com

「床材を見た目だけで選んでしまったので、家具を引きずったりするだけで傷が付いてしまう。特に猫などのペットを飼うのであれば、耐久性の高い床材を選ぶべき」(大阪府  年齢不明)

傷がつきにくい床材の代表的なものにはビニル床タイル(硬質塩ビ系の床材)があり、ペット用の床材にはペット対応のクッションフロア―などがあります。

傷がつきにくいのはもちろん、クッション性があるのでペットの足にも優しく、消臭機能も付いています。

また近年では特殊な表面加工を施すことでへこみ傷や車いす等でのすり傷がつきにくく、ペットによる傷や汚れにも配慮したフローリングもあるので、そのような床材を選択する方法もあります。

さらにできるだけ傷が付くのは避けたいものの併せて素材感も求めるのであれば、オークやチーク、ウォールナットなどの硬めの樹種による無垢フローリングもおすすめです。

無垢フローリングは滑りにくいので、ペットにも優しいフローリングといえます。

6. 【注文住宅】床材で部屋の印象が大きく変わる

床は部屋の中でも大きな面積を占めるので、どんな床材を選ぶのかによって部屋の印象が大きく変わってしまいます。

また床材ごとにそれぞれメリットとデメリットがあるので単に色を決めるだけでなく、部屋の用途や犬・猫などのペットの有無によって床材を使い分ける必要があります。

さらに同じフローリングであっても合板フローリングと無垢フローリングとでは機能や価格に大きな違いがあるので、床材を決める際にはカタログやサンプル帳を見て決めるのではなく、モデルルームやメーカーのショールームに足を運んで、実際の施工例を見学して決めることをお奨めします。

参考資料

亀田 融