ネクタイについて聞くと、A氏はこう答えます。

「ネクタイも気にしだしたらキリがありませんが、外資系企業や面接に外国人が出てくる場合などは意識した方がいいかもしれません。私は初めて会った外国人にネクタイの色がいいねと褒められるところから会話が始まったことがあります。相手が有名企業のトップメネジメントということで非常に緊張していたので、これには拍子抜けしました」

どのようなネクタイを選べばよいのでしょうか。

「ネクタイは好みが分かれるところなので、なんとも言えませんが、無地をベースに好きな色を選ぶというのもよいでしょう。また、スクールカラーをベースにしたストライプのネクタイという体育会系の学生も見かけますね」

ネクタイの締め方やシャツについての注意点をたずねると、A氏はこう答えます。

「学生時代にスーツを着なれない友人のためにネクタイを締めてあげたことを思い出しますが、うまく締めないと首元なのでアラが目立ちます」

「シャツは何より清潔感が大事です。自分でアイロン仕上げまでする自信があるならば良いですが、難しいならクリーニングに出すのが無難です。自分も学生の時は持っているシャツの枚数が限られていたので、その着回しに苦労していました」

「また、シャツ選びは首回りと袖丈はきれいに見えるようにしたいですね。首回りがゆったりしすぎていると、ややもすればだらしなく見えます」

A氏はこうした服装や細かい見た目のポイントをどのように身につけたのでしょうか。

「私自身も学生時代から知っていたことばかりではありません。新卒で就職した会社の上司に、事あるごとに教えてもらったものが多いです。つまりは面接する企業側の従業員にも、そうした意識がある人がいるということを踏まえておくべきだと言えるでしょう」

-就職活動もビジネスパーソンの第一歩という意識が必要-

LIMO編集部