職場のお花見は経費で落とすことができるのか?

夜のお花見を楽しむ様子

円山公園の夜のお花見

Sean Pavonek/shutterstock.com

職場のお花見で人数分の食事と飲み物を用意しようとすると、何万円もの費用がかかりますよね。こちらを経費にできたら良いのですが、果たして可能なのでしょうか。

結論から言うと、職場のお花見費用を経費にできるかはケースバイケースです。社員全員でお花見をする場合は「福利厚生費」として経費で落とせるのですが、仲の良い社員を何人か誘う場合は経費にできないと考えて良いでしょう。

また、取引先の人が同席するお花見の費用を経費にできるかは、1人あたりの費用によって異なります。お花見予算の会計処理について分からないことがある場合は、一度会計事務所などに確認してみるのも良いかもしれませんね。

歓送迎会・お花見への参加が回復するという声も

株式会社リクルートは2024年2月1日〜13日にかけて、首都圏・関西圏・東海圏に住む20〜69歳の男女にアンケートを実施しました。有効回答数は9804件で、質問内容は2024年春の歓送迎会・お花見への参加回数や予算についてです。

調査の結果、「歓送迎会への参加回数が増えそう」と答えた人は16.4%、「お花見への参加回数が増えそう」と答えた人は12.7%。こちらのアンケートではいずれも「減りそう」と答えた人の割合を上回りました。

2024年に実施する歓送迎会とお花見の予算は、以下の表の通りです。

両方とも、予算は調査の開始以来、過去最高額になると予想されています。新型コロナウイルスが5類に移行されて外食する人が増えたことや、物価の上昇などが今回の調査結果に反映されたと考えられます。

お花見では羽目を外さずに桜や料理を満喫しよう

2024年は桜の開花が昨年より少しゆっくりしており、4月に入ってから満開になるところがたくさんあります。ちょうど新入社員が入社するタイミングですし、歓迎会を兼ねてお花見を実施する会社もあるでしょう。

仕事から一時的に離れられて気分転換になるお花見ですが、プライベートを優先したい、気を使うのが疲れるといった理由で、「参加したくない」と考える人も一定数いる模様。

自由参加にしたり節度を守ったりしながら、みんなが桜や食事を満喫できるイベントにしたいですね!

参考資料

成瀬 亜希子